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Kraftwerk/Autobahn

評価:
Kraftwerk
Emd Int'l
¥ 5,992
(1993-02-02)

 
テクノ/エレクトロニカの世界では知らない人はまずいない、ドイツのKraftwerkの最初のメジャーヒットとなった作品です。

とは言っても、ファーストではありません。これ以前にもKraftwerk名義で数枚アルバムは出しているのですが、いまだに正規版とは考えられていない(しかもご本人達によって)ので、実質このアルバムがファーストみたいな扱いになっていますね。

私自身が最初にKraftwerkに触れたのは、例の"The Man Machine"『人間解体』が最初で、それから"Trans Europe Express"『ヨーロッパ特急』、"Radio Activity"『放射能』などに触れていったわけですけれども、何故かこの作品は長らく、CDになっていませんでした。当時はYouTubeとかもありませんでしたし。ですからこの作品が吉祥寺のタワーに並んでいるのを見た時、迷わず買いましたね。帰りの電車賃のことなど考えもしないで(笑)。

それ以来この作品は、私のオールタイム・フェイバリットになっています。

ここら辺は、我ながら不思議ですね。Kraftwerkと言えば、むしろ上記の三作品の方が有名ですからね。しかもタイトル曲"Autobahn"は、20分以上あるという。テクノポップと言われる彼らの作品の中でも、異色だと思います。Tangerine Dreamの"Rubycon"より長い(笑)。しかも後者のようにドラマティックな展開があるわけでもない。延々と"Wir fahr'n fahr'n fahr'n auf der Autobahn "(アウトバーンをドライブちう)みたいな歌詞が繰り返される。しかも音もスカスカ。

でも、ここら辺のユルい感じが良いんでしょうね。

YouTubeでは背広着てライブで演奏している映像も見られますね。BassはMini Moog。全部手弾き。PCでのプロダクションが完全に一般化した今の感覚から言うと、逆にこのような人力感は新鮮だったりする。アルミホイルで作ったようなパーカッションがナイス(笑)。

ようやく暖かくなってきたこの時期。私の場合はAutobahnではないですけれども、大山辺りをドライブする時にバックで聴いていたいアルバムですね。


at 12:02, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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George Duke/Snapshot

評価:
George Duke
Warner Bros / Wea
¥ 1,840
(1992-09-17)

 
全然アンビエントではないのですが・・・。

8月5日、ジャズ・ピアニストのGeorge Dukeさんが、お亡くなりになりました。正にマルチ・プレイヤーという言葉にふさわしく、ピアノからキーボード、ヴォーカリスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーとして、多方面で大活躍されていました。

Frank ZappaやBilly Cobhamなど、様々なアーティストとのコラボレーションで有名な方だったのですが(Billy Cobhamの"Crosswinds" (1974)中の"Spanish Moss"でのFender Rhodesなんかは、すごく印象的ですね。因みにこの作品を知ったのは、Ian O'Brienの"Natural Knowledge"でのサンプリングからでした)、ソロの中で私が最初に手にしたのは、この作品です。

まず衝撃を受けたのは、ドラムマシンのグルーヴですね。結構この時代のドラムマシンを使った楽曲には独特の癖みたいなものがあって、逆にそれがこの時代を象徴していたりもするのですが、それとは一味違うグルーヴを叩き出す(と私には思われた)彼の打ち込み手法は、当時の私にはある意味ショックでした。それにウニウニと絡むシンセベースとそれを彩るファンキーなエレピとデジタルシンセ。いやー、オシャレ。というわけでこの作品は、東レエクセーヌプラザ青山のファッションショーでDJをやっていた時は、へヴィーローテーションでした。

ジャケットは大抵爽やかな笑顔のスナップが使われているので全然気付かなかったのですが、白血病だったみたいですね。YouTubeで見つけた以下の動画には2011年のインドネシアでの(!)ライヴの模様が載っていますけれども、確かに元気がなさそうな雰囲気ですね。味があると言えばそうなのでしょうけれども・・・。

今夜はこの作品で彼の奏でるFender Rhodesを聴きながら、彼のご冥福を祈りたいと思います。Rest in peace, and thank you very much ...。

at 18:32, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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Brian Eno and others/Music For Films III

評価:
Various Artists
Warner Bros / Wea
¥ 4,255
(1990-10-25)

 
CDが、全然売れないそうです。全世界的に。

その原因に対しては、様々な議論があります。デジタルコピーの弊害とか。僕の学生時代とかは、まだレコードとかテープだったわけですが、アナログの特性として聴けば聴くほど劣化するので、同じレコードを、これは保存用、これは聴きまくり用とかやっていましたね。それがデジタルになって、一枚CDを買って(あるいはレンタルの方が、より安い!)それを友人知人間で無限シェア、みたいな状況になれば、そりゃあ買う方のコストは無限小になって、ビジネス自体が成り立たなくなりますわな。握手権でもつけない限りは。大変な時代ですね。

でも僕としては、そのような技術的な問題だけではなく、マーケット的な問題も指摘したいですね。要するに、音楽産業自体が成熟し過ぎてしまったのではないかと。CD屋に行けば膨大な量のCDがあるので、混乱して何も買わずに出てきてしまったみたいなことって、実際あるのではないか、と思いますね。それを漁るのに無上の喜びを感じてしまうDJとかでない限りは。一時期の僕は完全に後者でしたが(笑)。

そういう普通に音楽が好きなんですけれども何を選んで良いのかわかりませんみたいな方に(そういう方は音楽雑誌なんかも全くご覧にならなかったりするので、そこら辺も経済学的に面白い現象だと思いますね)何かしらある程度のガイドラインみたいなものを提供して差しあげるというのも、実際重要なことなのではないか、と思いますね。

というわけで、その一助となれば幸いですとばかりに、このシリーズを一年振りに再開したいと思います。前置きが長くなりましたが、まあそういうことです(笑)。

で、記念すべき(かどうかは知りませんけれども)その再開第一回目を飾りますのは、やはりアンビエント・マスターでありますBrian Eno先生プロデュースのこの作品、"Music For Films III"。

このアルバムが面白いのは、まずコンピレーションである、というところです。参加しているのは、Harold Budd、Michael Brook、Laraaji、Roger Eno、Daniel Lanois他・・・と、当時のEno系アンビエント一派のカタログのような様相を呈しています。さらに面白いのは、John Paul Jonesの参加ですね。言わずと知れた伝説のハードロックバンド、Led Zeppelinのベーシストです。どのような経緯で彼がこのプロジェクトに参加したのか、非常に興味のあるところですね。

"Music For Films III"というタイトル通り、収録されている楽曲は、"For All Mankind"という、これまたカルト的なアメリカのアポロ計画のドキュメンタリー映画に、全面的に使われています。僕はLD持ってます。LDです。今再生装置あるのか、みたいな(笑)。この音楽と月面の映像とが、ばっちり合っていましたね。

ここ鳥取も、日中はうだるような暑さが続いていますが、夜になると気温が下がって快適です。窓を開けると、蛙や虫が鳴いているのが聴こえます。それとこの"Music For Films III"を空気ミキサーで(笑)ミキシングすると、とてもいい感じですね。”Asian River”なんかは、シンプルですけれども本当に美しい曲だと思いますね。ええ、気功でもマスト・アイテムですわ。パワースポットなんかに行くより快適(笑)。というわけで、お勧めです。

<PS>
samurai.fmやMixcloudでも、相変わらずMixやってます。こちらも是非チェックしてみて下さい。

http://samurai.fm/yuichi-nakahara

http://www.mixcloud.com/yuichinakahara/

at 15:30, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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Fripp & Eno/Evening Star

評価:
Fripp & Eno
Dgm / Inner Knot
¥ 765
(2008-10-21)

 
銀行の時の同期の弁。「ビートルズのファンがマハリシの名前を"聞いたことがある"ってのはザラだろうけど、マハリシからビートルズに入りましたってのは、世界中探しても中原だけだよな」。はい、それは否定致しません。ちょっと人様と感覚がずれているものでして。

私が大学の時にハマっていたKing Crimsonも、そのパターンかも知れませんね。実は私がKing Crimsonを知ることになったのは、このアルバムからでした。昔、『波の記譜法 - 環境音楽とは何か』という環境音楽を解説した本がありまして、浪人時代にそれを手にした私は、受験勉強そっちのけで(笑)、この本にのめり込みました。

その本の中で解説されていたのが、Brian Eno。一体どんな音楽だろう、と興味を持った私がCD屋に行くと、その時店頭にあった唯一のEno関連の作品が、この"Evening Star"。私は迷わず買いました。てか、それしかなかったし(笑)。

このアルバムがきっかけとなって、私はEnoあるいはAmbientを知ることになったわけですが、ここでギターを弾いていたのが、King CrimsonのRobert Fripp先生。え?これがロックなの?みたいな演奏をされていて、そっちはそっちで私のブリティッシュ・プログレへの道を開いてくれたという、まあ私にとっては二つの意味で、エポック・メイキングな作品でした。

いまだに健在なFripp先生ですが、彼はこの時期初めてテープ・ループを使ったいわゆるサウンド・オン・サウンドみたいなことをやり出したわけですね(この機材を作ったのがEnoらしいのですが)。今では彼は同じことをデジタルでやっていらっしゃいますが、まあ好みにもよるでしょうけれども、私はこちらの方が好きですね。やはりアナログな感じで、テープがループすればするほど、音が悪くなっていく。それがまるで、遠くで鳴っている風あるいは波のように、新たに重なる音を包んでいく。それが絶妙なSound Scapeを演出しています。これはね〜、聴くよりやる方が楽しいんですよ。いくつかのコンテンポラリー・ダンスのBGMは、実際こうして作りました(笑)。

圧巻はアナログ・レコードで言うところのB面の、"An Index of Metals"。最初は美しく始まりますが、それに半音階が加わって、しまいにはXenakisかLigetiみたいなクラスター(音塊)が現れて、フェイドアウト、みたいな。ギミック的には今から考えれば単純でしょうけれども、それでもリリースから数十年経っても、ロックあるいは現代音楽という観点からもリスペクトされているという、ユニークな作品ですね。

何はともあれ暑くなってきたこの時期、コロンコロンと繰り返されるFripp先生のアルペジオに身を委ねるのも、オツなものではないかと・・・(しかし、えらく安いですね。そこら辺のバンドのデモより安いんじゃないでしょうか。円高のせいか?(笑))。

Fripp & Eno

at 20:25, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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武満徹/四季

評価:
ランタ(ミカエル),武満徹,山口浩一,ヤマシタ・ツトム,山口保宜,高橋諭,佐藤英彦
ポリドール
---
(1997-02-26)

JUGEMテーマ:名曲と名盤
 
 先日友人に、『アマデウス』のDVDを借りて見ました。

 何とも、後味の悪い映画でした。

 私は作曲をするといっても大したことないので、人様の作品に関してはあーだこーだと言える立場ではないのですが、もし私がサリエリだったら、そしてこの 人物が目の前に現れたら、愛憎入り混じる複雑な感情を抱いてしまうであろう(殺意までは抱かないでしょうけど)という人物が、この世でたった一人だけいます(というか、いました。故人ですから)。

 それが、この方です。

 有名な話ですがこの方は、音楽に関しては、全くの独学です。

 それが何故、あのような甘美な旋律とオーケストレイションを生み出せるのか、私には未だに理解できません。

 一度、東京文化会館の音楽資料室で、彼の『ノヴェンバー・ステップス』のスコアを見たことがあるのですが、そのときの私は、正にサリエリ状態でした。

 完璧なまでのスコア・・・。ぱっと聴いたところインプロヴィゼーションかな、と思わせるような箇所も、完全に記譜されていたのは衝撃でした。

 神が彼の体を通して語りかけている、というのが『アマデウス』でしたが、私には、森の中の木々のざわめきが彼の手によって音楽化されている、という風に 思われました(余談ですが、彼は、作曲をする時はイメージの中の庭を散歩して、そこで聴こえる音を楽譜にしていくのだ、と話していました)。

 彼は膨大な作品を残しており、私も彼の作品の全貌を把握したわけではありません(そんな人いるのでしょうか?)。

 本当は、ここでは『映画音楽選集 戮鬚款匆陲靴燭ったのですが、これまた廃盤になっているらしいので(何だか中古で物凄い値段が付いていましたが、収録されている『怪談』は、ヤニス・クセナキスが指摘した通り、日本のミュージック・コンクレートの最高傑作と言っても過言ではない、と思います)、この作品を取り上げます。

 完全なパーカッション作品ですが、この手の作品にしては異様なことに、それらの楽器は、ビートを刻むことはありません。

 この前、実家の近所にある三徳山三仏寺にお参りに行った時に、これと非常に良く似た音を耳にして、私はどきりとしました。

 それは、水琴窟の音でした。

 そういう意味でもひんやりとした、静謐な質感の音楽です。

 シンセサイザー演奏家としても有名なツトム・ヤマシタさんが参加されているというのも、ユニークですね。





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at 11:36, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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Klaus Schulze/Trancefer

評価:
Klaus Schulze
Revisited Records
¥ 1,949
(2007-01-16)

 
 プログレ系の方々にはカルト的人気を誇る、ドイツ・エレクトロニクス界の重鎮です。

 以前のこのシリーズで、喜多郎を取り上げましたが、まだ無名だった氏に、「シンセサイザーを使え」とお勧めになったのは、実はこの方なのです。言わば師匠ですね。

 サウンドとしては、いかにもドイツ系という感じで凄く重いですが、その重さにハマる人はハマる(そういう方には、喜多郎のサウンドは、逆に軽すぎて、我慢できないのかも知れませんね)。

 更に申せばこの方は、先に取り上げた"Ash Ra Tempel"の創成期のメンバーでもあり、ドイツ・エレクトロニクス界以外でも有名なグループである"Tangerine Dream"の、これまた創成期のメンバーでもあります。

  彼は、膨大な量のソロ作品をリリースしていて、僕としては、"Live"という文字通り1970年代のヨーロッパ各地でのライヴ音源が一番のお気に入りなのですが、全然ヒーリングではないので、取り敢えずその次に好きな、ライトなテイストのこの作品を、取り上げます。

 彼のシーケンサーとリズムのパターンは非常に個性的で、それらが織り成すテクスチュアのユニークさは、この作品の中でも、遺憾なく発揮されています。

 ちょっとボサ・ノヴァっぽいリズムと、畳み掛けるようなシーケンスの上に、チェロがリードを取り、それを分厚いストリングスが包み込むという、この時期に良く見られたパターンですが、とてもいい感じですね。

 何でも、今年の春頃に、突如来日されたそうですね。このことに関してはあまり考えたくはないのですが。何故って、悔し過ぎるから・・・。

  Klaus Schulze






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at 12:17, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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細野晴臣/マーキュリック・ダンス 躍動の踊り

 


 70年代末期から80年代初頭にかけて一世を風靡した、Yellow Magic Orchestra。通称YMO。

 私は幼少時より、彼らの音楽だけではなく、思想やファッション、行動に、かなりの影響を受けました(だからこうなってしまったのだという説もありますが。因みに坂本龍一氏は、私の知人の画家さんの同級生です。だから何だ)。

 そのコンセプト・リーダー兼プロデューサーであったのが、細野晴臣氏。

 しかし、彼らが次々と与える社会へのインパクトとは裏腹に、彼の中には、かなり早くから「散開」への意図が、見え隠れしていたようです。
 
 その大きな要因となったのが、Brian Enoらが提唱し始めた「環境音楽」からの影響です。

 YMO時代に、そのアルバムに"BGM"というタイトルをつけたりと、環境の一部として存在する音楽というコンセプトに、かなり彼は心を動かされていたようです。

 そして、YMOを「散開」させた後、彼はテイチクに、"Non Standard"と"Monad"という二つのレーベルを立ち上げ、「環境音楽」をさらに一歩推し進めた「観光音楽」というコンセプトを提唱し、特に後者のレーベルにおいて、それに関するアルバムを、精力的に発表していきます。

 その代表作(と私が思っているの)が、この作品です。

 この時期、平行して「暗示的即興音楽(Coincidental Music)」だとか「音の一筆書き」と称して、テクノロジーを用いた即興性を追及していた彼ですが、そのアイディアは、このアルバムにも、遺憾なく発揮されています。

 タキ・オノの手掛けた美しいジャケットのように、非常にストイックかつ、静謐な音楽です。

 この音楽は、奈良県天河村を舞台にした映像作品のサウンドトラックとして製作されています。

 さらに興味深いことに、録音されているのは、ヒーリング・ミュージックで有名な作曲家、故宮下富美夫氏のスタジオです。この辺の経緯は、よく判らないのですが。

 私は、この不思議なサウンドの秘密を解くために、天河へと赴きました。そして、中沢新一先生と出会い、ゾクチェンと出会いました。

 その意味でも、私の人生を大きく変えることになった、忘れることの出来ないアルバムです。

  細野晴臣





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Andy Summers/Mysterious Barricades

JUGEMテーマ:名曲と名盤

 The Policeは、皆さんご存知だと思います。

 ただ、その重要人物は?と尋ねると、Stingの名は出しても、Andy Summersの名を出す人は、極めて少ないと思います。

 うちのカミサンもそうです。The Policeフリークです。おお、そうかそうか、ということでその話をし出すと、カミサンはStingについて熱く語るし、僕はAndy Summersについて熱く語る。

 まあ要するに、趣味が合っているようでいて微妙に合っていない、というのが、我等が夫婦だったりする。

 というわけで、Andy Summers。いわゆる三大ロック・ギタリスト達(この言葉、完全に死語ですね(汗))に比べると、地味と言えば地味ですが、ちゃんと活動されています。

 最近では、フュージョン寄りの作品が主なので、この作品は、彼の中でも異色の作品だと思います。因みにリリースは、ニュー・エイジ系の、Private Musicというレーベルからです。例のTangerine Dream黄金期のメンバー、Peter Baumannが設立したレーベルですね。

 技巧を駆使したギタープレイでもないし、音処理に凝っているというわけではないのですが、そのあっさり感が逆に、彼の存在感をアピールしているような気がします。何というか、嫌味やケレン味が全くない、いわば自然派の音。

 まさしく、エリック・サティに捧げられています。不思議な方です。

  Andy Summers





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at 12:13, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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お勧めブックスあれこれ〜『どがでもバンドやらいでか!』(丁田 政二郎著、ピュアフル文庫)



 著者:丁田政二郎。1968年神奈川県生まれ。鳥取県倉吉市で育つ・・・。

 私はこの下りを読んだ時、「あれ?この方はもしかしたら、あの『丁田さん』?」と思いました。そう、私は丁田さんのことを、存じ上げているのでした。私としてもとても印象的な人物で、今頃どこで何をなさっておられるのだろう、と長い間思っていたのですが、このような形で彼のお名前と再開することになるなどとは、夢にも思っていませんでした。

 丁田さんはこの小説で、小説家としてのデビューを果たされたようです。しかも処女作にしてジャイブ小説大賞優秀賞受賞とは・・・。

 この小説は、我が母校鳥取県立倉吉東高、そしてその卒業生全員の思い出の中でも最も印象的であろう学園祭でのご自身の経験が、そのベースとなっています。彼自身がモデルになっている主人公宮田は、友人の裏切りに対するリベンジとして、自分自身のバンドを作ることを決意します。やるのは超絶技巧で有名な、日本のフュージョン界の雄、カシオペア!しかし悲しいことに、メンバーがいない・・・。彼は見るからにバンド活動とは縁の無さそうなメンバーを何とかかんとかかき集めて、紆余曲折の末、9月の学園祭のステージに臨みます。

 そう言えば彼は当時、リベンジがどうのこうの、とおっしゃっていましたね。私はその意味が全くわからなかったのですけれども、そのリベンジが当時のステージの上だけではなく、20年以上経った今日このように小説という形でもなされようとは・・・。うーん、さすが丁田さん。

 この小説はそのような80年代の真夏の青春の一瞬を写した、ちょっとレトロなポラロイド写真のようなトーンに貫かれています。

 解説にもありましたけれども、あの当時は携帯もありませんでした。パソコンもありませんでした。ですからコミュニケーションは全て、対面形式で行われていました。でもそれは今のコミュニケーションに比べて、とてもリアルだったような気がします。どちらが良いというわけではない、ただ技術は進化するだけで、我々はそれに従う他はないのですけれども、時としてそのようなリアルなコミュニケーションの方が、実は面白いのではないかな、と感じる時があります。

 この小説の重要なファクターである音楽もそうですね。今の私は音楽を、全てコンピュータで生み出します。しかしそれは、この小説に出てくるような音楽ではない。そこには躍動が欠けています。それは百も承知です。ですから私にとってコンピュータによって生み出された音楽は、むしろ絵画のようなものなのです。もしそこに躍動を加味しようとすれば、人の手を借りなくてはならない。今の私でもそうするでしょう。彼らはたった数週間でしたけれども、その試みに成功したわけです。象徴物、模擬店、演劇、合唱・・・。それが数日後には一瞬にしてキャンプファイヤーの炎の中に消え去ってしまうのだと判っていても、私達はそれに全力を注がずにはいられませんでした。その時の思いが読み進むに従って思い出され、私は何度も苦笑いしました。そうそう、そんなこともあったな、みたいな。強烈な方言と共に(笑)。

 みんなのあの時の思いは、忘却の彼方に消え去ってしまったのでしょうか?私にはそうは思えません。現にそれはこうやって、それを体験した人の手によって、見事に蘇ったのですから。そう、あの時の思いは、皆さんの机の引き出しの中で、もう一度光の当たるのを待っているのです。セピア色になった学園祭のパンフレットと共に。

 というわけで、あの80年代の情熱を「リベンジ」したい皆様、是非ご一読を。特にこのブログを読んでくれている東高の皆さん、皆さんは必読ですよ(笑)。これからもみんなで、丁田さんのご活躍をお祈りしましょう!



 因みに当時の丁田バンドについて、本書には触れられていなかった(あるいは、丁田さんご自身もお気付きでなかった)エピソードを、一つだけご紹介。実はドラマーは、キーボーディストに恋をしていたのでした(笑)。




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at 11:09, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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Plastikman (Richie Hawtin)/Musik

Musik
Musik
Plastikman
JUGEMテーマ:名曲と名盤


 この方も、テクノ・クリエイターとしては、かなりキャリアが長いですね。

 彼は最初は、アシッド・ハウスの新鋭として、かの有名なテクノ系のレーベルであるワープ・レコードよりデビューを飾りました。それを証明するかのように、ファースト・アルバムでは、バリバリのアシッド・テイストを発揮されていましたが、アルバムをリリースする度にそのエッジのキツさは、次第に整理されてきたように思います。

 このアルバムは、彼の"Plastikman"名義の4作目のフル・アルバムなのですが、そのような洗練されたアシッド・テイストは、むしろ完璧の域にまで達しています。メインで使っていらっしゃるのは、テクノ・クリエイターのマスト・アイテムでもありますRoland TB-303とTR-808なのですが、彼の音楽を聴くとまるでそれらは、彼のためだけに開発された特殊な楽器であるかのように思えてしまうというのは、何とも不思議です。

 他のテクノ・クリエイター達がそれらを使う時は、例えばフィルターの開け閉めとかを頻繁に行って、楽曲が単調にならないように工夫をされますけれども(逆にそれだからこそ、何度も聴いていると飽きてしまうのですけれども)、不思議なことに彼は、そのようなことはまれです。結果として彼の音楽は、非常にミニマルなテイストに溢れた、テクノというよりもむしろアカデミックな、スティーヴ・ライヒ系の純然たるミニマル・ミュージックのように、聴こえてしまいます。非常に個性的なTB-303やTR-808の使い方ですね。楽器に命を吹き込むのはアーティストである、という単純な事実を、改めて意識させてくれます。

 彼は、アンビエント系のアーティストであるピート・ナムルックともコラボレーションのアルバムを何枚か制作していますが、これらのアルバムでも、彼独特のアカデミックな(?)ミニマル・テイストは、遺憾なく発揮されています。こちらもお勧めです。

 因みに、日本食が大好きなのだそうです。健康の秘訣は和食にあり、と公言してはばからないとか。ベルリンで日本酒のバーをオープンする予定もあるそうです。何ともユニークな人物です。

 Richie Hawtin




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at 21:14, やわらぎ気功クリニック 中原勇一, お勧めグッズあれこれ

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